こんにちは。
2023年8月からアメリカのインディアナ州にあるパデュー大学に交換留学に来ているチップです。
業務スーパー奨学金をいただいて交換留学に来ることができましたので、ご興味のある方がこちらもご覧ください。
今回はアメリカでどのようにして防犯対策をしているのかについてお話したいと思います。
日本に来る前は、アメリカは日本より治安が悪いとは聞くけど、実際に現地の人はどのような対策を取っているのかについて全く知りませんでした。
しかし、今のところ留学生活で怖い思いをしたことはありません。
大学周辺を走るバスにはよく乗りますし、シカゴやニューヨーク、カリフォルニアでバスや電車にも乗りましたが、人に危害を加えてくるような人には会ったことはありません。
ただ私は英語が完璧ではありませんし、日本人は平和ボケをしているとよく言われますので、現地の防犯対策を知っているだけでも意識に大きな違いができてくると思っています。
皆さんが安全に留学生活を送れるように、私が実際に現地で学んだ防犯対策を共有します!
基本の防犯対策
まず、できるだけ人通りの少ない通りを避け、夜道を一人で歩かないように心がけています。基本中の基本です。
また、日本とは違ってアメリカでは大麻が合法となっている州もあり、大麻の独特な匂いがする時があります。大麻へのハードルが日本と比べてかなり低いので、そもそも日本人とは大麻に対する考え方が全く違うなと思うことが多いです。
そして、アメリカではホームレスの人が圧倒的に多いように感じます。私のキャンパス付近ではあまり見かけませんが、大都市に行くとよく見かけます。
たまに目がすわっている薬物中毒のような人が話しかけてくることがありますが、無視するのが一番良いと思います。
何かを売りつけてくる時もありますが、不必要な場合はきっぱりと断りましょう。曖昧な返事をしていると、弱みにつけこむように強引に販売してきます。
観光地でも路地に入った瞬間にいきなり雰囲気が変わり、そこはスラム街であったということもあります。歩くときには、常に数メートル先を見渡して様子を確認してください。
キャンパス内の防犯対策
緊急通報ボックス
少し見渡せばどこでも発見できるくらい、ほとんど全ての道に設置されています。
緊急時にボタンを押せば、キャンパス内にある警察署と連絡ができます。
夜でもしっかり光っているので簡単に見つけられますよ。
Safe Walk Program
私の留学先であるパデュー大学には、夜遅くにキャンパスを歩かないといけない時、警備員の方が付き添いをしてくれるサービスがあります。
連絡をすれば、24時間毎日、無料で利用することができます。
私はまだ使ったことがありませんが、どうしても夜のキャンパスを移動しなければならない時に非常に助かるサービスです。
防犯グッズ
特に女子学生はペッパースプレーと呼ばれる催涙スプレーを持っている人が多い印象です。
ペッパースプレーをかけられると目が開けられなくなるくらいの焼けるような強い痛みになるそうです。
キャンパスでは鍵やスマートフォンなどと一緒に携帯している人を多く見かけます。
スプレーする時に押すボタンは普段がロックがかかっていて、必要な時にはスライドして使えるようになっています。
どうしても日が暮れてから歩かないといけない時には、これを片手に持って「私はペッパースプレーを持っています!」アピールをしながら歩いています。
公共交通機関を使う時
電車
日本では電車で寝ている人を良く見かけますが、アメリカでは絶対にしてはいけません。寝るだけではなく、スマホや音楽に没頭してしまうことにも注意が必要です。
また、電車を待つ時には壁側に立つようにしましょう。後ろからいきなり押されて、線路に落下する事件が発生しています。現地の人を観察してみると、ホームぎりぎりに立っている人はほとんどおらず、背後には気を付けているように見えました。
そして、乗る前には明らかに挙動不審な人がいないかを確認してください。人の少ない車両は避けましょう。怪しい人の隣には座らないようにしてください。
私がシカゴで電車に乗っていた時、隣に座ってきた人が木製の金槌を持っていて、嫌な感じがしたので席を立った経験があります。結局、その人におかしな様子は見られませんでしたが、万が一に備えて警戒しておくことは大切だと思います。
ホームや改札には警備員や駅員がいる場合があるので、その方の近くにいるようにするのも良いかもしれません。
在ニューヨーク日本国領事館が公開している『【注意喚起】地下鉄における安全対策』がとても参考になるので、一度確認してみてください。
【注意喚起】地下鉄における安全対策 | 在ニューヨーク日本国総領事館 (emb-japan.go.jp)
バス
バスに乗る時には、後ろの方の席には座らない方が良いと教わったことがあります。乗客や運転手の目から離れてしまうことは避けた方が良いでしょう。
バスは他の公共交通機関と比べて運賃が安いこともあって、良い意味でも悪い意味でも様々な人が利用しています。
あきらかに挙動不審な人には近づかないことは基本です。
そして、なれない場所ではグーグルマップで自分の位置情報を常に確認しておきましょう。
人が待っていないバス停には止まらないことが一般的です。「あと2つ」と思っていたら、「ここどこ!?」とならないようにしてくださいね。たまに、渋滞などの理由で正規のルートとは違う道を通る時もありますよ(笑)
Uber・Lyft
日本で「Uber」と聞くとデリバリーサービスを指しますが、アメリカでは個人が行っているタクシーのようなサービスも行っています。Lyftも同じようなサービスです。
「知らない人の車に乗るのは怖い!」と思う方もいらっしゃるかもしれません。私もそのうちの1人でした。
しかし、アメリカでは日本ほど交通機関が発達していないこともあり、何回か利用したことがありますが、今までに怖い思いをしたことはありません。
ただし、常にGPSなどで自分の位置情報を確認しておきましょう。気づいたら全く知らないところに連れていかれているということを防ぐことができます。
銃声が聞こえたときは
日本で生活してきた大半の人は地震に対する訓練は幼いことから叩き込まれているので、咄嗟に行動することができます。
しかし、銃声が聞こえた時にどんな行動をとるのか判断できますでしょうか。
「ただちに伏せる」
これが第一に取るべき行動です。
そして周囲の状況を確認し、「逃げる」のか「隠れる」のかを判断します。
詳しくは外務省が公開しているページをご確認ください。
漫画形式になっていて、非常にわかりやすくまとめられています。
https://www.anzen.mofa.go.jp/anzen_info/pdf/episode12.pdf
まとめ
いかがだったでしょうか。
ありがたいことに留学に来てから、薬物中毒のような人に話しかけられることはあっても、一度も危害を加えられるような怖い思いをしていません。
ましてや銃声も聞いたことがありません。
しかし、「ここは日本ではなく外国である」という意識を常に持ち続けるようにしています。
英語がまだ完璧ではないからこそ、悪目立ちしないように、現地の人がどのような防犯対策をしているのかを観察して、できるだけ現地に溶け込むように心がけています。
知っているだけで、行動に大きな差が出ます。みなさんの安全な留学生活のサポートができれば幸いです。
J-1ビザ取得のための手続きについても、自身の経験をふまえて紹介していますので、ご興味ありましたらこちらの記事もご確認ください。
個人的に準備に困った資料に、どのように対応したのかについてまとめています。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!